気付きの瞑想で心を癒す

気付きの瞑想は心を癒す効果もあると思っています。

こちらの日記では、自己主張の強い自我、エゴに気付くことを書きましたが、日本人の多くは、むしろ「自分を責める」方向にマインドが向きやすいようです。

これと関連するのが、うつ病の増加かもしれません。今や国民病となるほど、多くなっています。自分を責め続けて硬直化した結果、症状に陥っているのではないかと思います。

日本人はメンタリティとして、気を配ったり、自分を控えたりして、反省や内省はしやすいのですが、自己肯定が苦手な傾向があるようです。

自己内省をし過ぎる場合は、自己肯定をして、バランスを整えていく必要がありますね。

気付きの瞑想をすることで、自分を過剰にいじめていたり、責めている心に気がつくことも出てくると思います。不当に自分を抑えていたり、虐げていることに気がつくこともあるようです。あるいは何かに強く依存していたりとか。この辺りの気付きは、人それぞれあると思います。

ですがこういったことに気付いたら、自分をやさしく見守って、解放させてあげるといいですね。「今までごめんね」「よく頑張ってきたね」と思って、その瞬間、涙があふれてくることもあるようです。

あるいは全然関係の無い映像が出てくることもあるようです。それは象徴的なヴィジョンで、その映像を見ていくに従って、次第に自己を解放し、悪い性癖が小さくなったり、悪習慣が無くなった方もいます。

気付きの瞑想を続けていると、人それぞれ、何らかの自己改革の体験が起きるようです。こういう事例はたくさんあります。見聞している話しの中には、ビックリするような話しもあり、瞑想の素晴らしさを思います。

もっとも、際だった体験がない人もいますし、そういう方のほうが多いかもしれません。またあえてそういう体験を求めるのもナンセンスだと思います。結果をあえて求めようとするにも、この実践では本末転倒にもなりますし。

それに、特徴的な体験が無くても、それまでの自分と今の自分とが違ってきていることは実感することが出てくると思います。他人から見て小さな変化であっても、自分にとっては大きな成長ということはしばしばありますね。

イライラしやすいのが減った、怒りっぽいのが少なくなった、自分を責めるのが減った、穏やかになれる時間が多くなった等々。人それぞれ心のバランスを取り戻し、健康的な方向へ向かっていくと思います。

日本人は、多くが自分を責めやすといいますね。しかしこのことは見方を変えますと、それだけ相手に気を使い、エゴを控え調和を重んじる素晴らしい美徳を持った国民性なのだと思います。

ですが他人に気を使うなら、同じように自分にも気を使う。他人に親切にするまら、同じように自分をも親切にする。

この辺りのバランス感覚が一番理想的なのかと思います。そしてこのバランス感覚が気付きの瞑想によっても養われていくのではないかと思います。

瞑想によって、自分を癒してバランスのある心にできるといいですね。人それぞれにしたがって、きっとできるようになると思っています。