煩悩の汚染を取り除く「心の浄化法」

煩悩の汚染を取り除く「心の浄化法」

仏教とは、一言でいってしまいますと、

 

縁起を使って執着(または無明)を引き起こさずに心を浄める方法

 

となります。※関連記事はこちら「縁起

 

仏教は、心を浄める教えと実践です。
心を浄めるとは、煩悩を無くすことです。
煩悩を無くし、減らしていくことがいかに大切かは、輪廻転生の実際を知るだけでも相当理解が深まると思います。もっとも輪廻転生を信じられない方にとっては別かもしれません。

 

大事なことは、仏教では心を浄め、煩悩を無くす方法に縁起を使うということです。仏教で「縁起」が重視されるのは、何も世の中が縁起という因果関係で出来ているからではなく、縁起の作用を使って煩悩を無くしていくことができるからです。

 

お釈迦さまは縁起を使って煩悩を断滅する方法を再発見し、それを四諦・八正道として説かれました。

 

縁起を使って煩悩を無くす具体的なやり方は、視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚、意識といった感覚器官が受けた情報レベルで「気付き」を入れて、好き・嫌い・無関心といった煩悩への連鎖を引き起こさなで、心が清まった状態を保つ方法になります。

 

一言でいえば「気付きを入れる」ということを日常茶飯事の瞬間において行っていくことになります。しかし一般人の我々は、ここまでのことはなかなかできません。ですので、日頃、できるだけ気付きの瞑想を実践して、煩悩の汚染をできるだけ回避することになっていくと思います。

 

「気付きの瞑想」であり、「今ここに」が何故必要かといえば、上記のことが理由になります。
「気付き(サティ)」は、テーラワーダ仏教の最大の特徴であり、お釈迦さまの瞑想のエッセンスとなります。ですので「気付きの瞑想」が推奨されるわけですね。心を浄める仏教の方法です。

 

 

心が煩悩に汚染されたら・・・

 

しかし実際の生活の上で、気付きの瞑想が間に合わないといいますか、もっと強力な方法で心の汚染を取り除く必要があることも少なくないと、個人的には感じてます。

 

一般生活を送っている私たちは、様々なことに出会います。時には、強い不快感を受けて嫌な思いをし、それが続くこともあります。一時的に嫌な思いをするのですが、それが尾を引く場合もあります。

 

煩悩が広がってしまった状態ですね。心の中に巣食ってしまい、占有してしまいます。何かフっとしたときに「あの時に・・・」とブツブツ・・・と心の中で言い始めます。

 

一番良いのは、不快感が自分の中に拡大し始める時に、「気付き」を入れることです。そうすれば、不快感は拡大しないで済みます。

 

しかし、いったん拡大して、心を占有してしまった場合、「気付きの瞑想」だけで対処できない場合もあろうかと思います。もちろん、気付きの瞑想に熟達してくれば、大きく成長した煩悩の心のクリーニングもできるでしょう。

 

ですが、実際問題、一般人がそこまで気付きの瞑想に熟達できるのは、なかなか難しいと思われます。

 

こういう時、心を切り替える方法がいくつかあり、これらを駆使していくことは実際的な対処方法であろうと思います。

 

 

プラスの言葉を唱える

 

有効なのは「自己暗示」です。イメージトレーニングですね。プラスの言葉を自分にかけることです。
この方法は、基本的にはおすすめできませんが、緊急時、心を急速に切り替えるためには有効です。アファーメーションの方法は即効性があり、心を切り替えるには大変有益であると思います。

 

ただし、心が切り替わったら、それ以降は使用しないことが良いと思います。一種の「注射」のようなものだと思ったほうがいいのではないかと個人的には感じています。症状を抑えるための注射です。自己暗示は、無意識レベルでストレスを与えますので、多用が避けた方がいい感じです。

 

自己暗示、アファーメーションは完全に良くないといのではなく、多用することが良くないのですね。この辺りの微妙なニュアンスは理解する必要があるでしょう。

 

しかし一時的に心を切り替える方法としては効果があります。

 

 

微笑みながらリラックスする

 

また普段の心得もあります。
それは「リラックス」を心がけることです。落ち着くことです。心を常に、伸びやかな感じを保ちながら落ち着きを持たせることですね。肩の力を抜いて、微笑むくらいが丁度良いと思います。

 

ティック・ナット・ハン師は、ほほえみながら呼吸に気付く日常の瞑想を推奨しています。微笑むことは良いことです。適度に力が抜けて、リラックスした状態、それが微笑んでいる状態だと思います。

 

ほほえみのあるリラックスを日常化したいですね。そうすれば、心もいつも軽く、穏やかで、明るい状態になると思います。煩悩に占有されにくい状態でもあると思います。

 

 

慈悲の瞑想をする

 

また慈悲の瞑想をするといいと思います。
瞑想といっても、日常生活の場合、プラスの言葉と同じような感覚で、自分に言い聞かせると良いと思います。慈悲の状態を自分に言い聞かせてあげたり、慈悲の状態を体感したり、慈悲の気持ちに満ちあふれるように感じ取るようにすると良いと思います。

 

 

なかなか「気付きの瞑想」一つだけで自分の心を健全化していくのは、在家の場合、困難を覚えるとこがあるかもしれません。そういうときは上記の方法を併用しながら、セルフコントロールするのがおすすめです。良き輪廻転生ができる精進にも役立つと思います。

 

ぜひとも日々の生活の中で取り入れて実践されてみてください。

 

 

【今日のポイント】
心を落ち着かせて、清らかにしていく方法としては、

 

・気付きの瞑想
・プラスの言葉
・微笑みながらリラックス
・慈悲の瞑想

 

これらを組み合わせて心を清らかに保っていくのが実際的であろうと思いますし、こういうやり方もあると思います。