預流果〜人間と天界を行き来する仏道修行者

預流果〜人間と天界を行き来する仏道修行者

神々の中には、善業を積むためにあえて自殺して人間に転生して来る方がいらっしゃることは前回書きました。しかし、これはなかなか難しいかもしれませんね。

 

ですが、仏道修行の場合、人間と天界を必ず行き来できる裏技があります。
裏技というよりも、本当は正統的な方法なのですが、奇をてらって表現をしてみました。

 

それは、人間の時代に仏教を修行して、預流果(よるか)という段階になることです。
預流果(よるか)。
はて?なんでしょう?
はじめて聞く方もいらっしゃるかもしれません。

 

預流果(よるか)とは、悟りの初門に入った聖者をいいます。聖者さまなんですね。
聖者といいましても、実は、ふつーの人間と表向きはそう変わらなかったりします。

 

ですが、預流果になりますと、明らかに内面性が異なっています。
それは、自分へのこだわりがサッパリなくなり、仏道修行が唯一悟りに至る方法であることを確信し、迷信や妄想の類に振り回されることが一切なくなる点です。
このことを「三結(さんけつ)が切れた状態」ともいいます。

 

三結とは、有身見(ゆうしんけん)、疑惑(ぎわく)、戒禁取(かいごんしゅ)をいいます。
悟りに至るために無くすことが必要な煩悩の最初のものです。
三結が無くなると預流果とう聖者になるといいます。

 

また預流果になると、仏教への気持ちが不動となって、心も穏やかになって、嫉妬心とか、そういう下劣な心性はかなりなくなっているといいます。あと、大変、正直になって嘘は絶対に付けなくなるといいます。五戒も当然、当たり前のように守ることになるそうです。

 

五戒を絶対に守るようになりますので、当然ながら死後、天界へ転生するのもうなずけますね。
預流果になりますと、最低でも人間と天界を最高で7往復するよそうです。つまり最高で14回転生するわけですね。その14回の転生の間に、究極の状態である「涅槃」に入ってしまうそうです。

 

ですので、預流果とは、いずれ涅槃に行くことが確定している生命をいいます。涅槃に行く間に最高で14回、人間や神様に転生していくということですね。

 

なんだか超ラッキーです。
預流果になりますと、いずれこの輪廻からも脱却できるわけなんです。
しかも最後には涅槃へゴール。
本当の勝利者ですね。
約束された未来なわけです。

 

ですので預流果になりますと不退転(決して挫折しない)になるというわけです。

 

仏道修行では、預流果を目指すのも、こういった理由です。預流果になりますと安泰ですね。

 

ですが、預流果になりましても、怒ったり、者を欲しがったりはしますので、見た目はふつーの人に見えてしまうと思います。日本の仏教界には、預流果になった方はいないと思いますが、東南アジアの仏教界には、預流果になった方はいらっしゃいます。

 

人間と天界を行き来できる裏技、それが預流果(よるか)になることです。
しかも輪廻の鎖を断ち切って、14回の転生の間に、涅槃に入ってしまう方です。
仏教の修行が素晴らしいと思うのは、輪廻の鎖を断ち切って究極の涅槃に行けるからですね。
本当に素晴らしいと思います。

 

順番が逆になりましたが、次回は天界でも善業が積める場所についてお話しいたします。