無色界〜天界の頂点・世界の頂点

無色界〜天界の頂点・世界の頂点

天界の説明が少し止まっていましたが再開です。

 

しばらく間が空きましたのでおさらいですが、天界は三層構造になっていますね。既に説明もしておりますが、?六欲界、?色界、?無色界の三層ですね。

 

それぞれの天界は、

 

六欲界
戒行と善行を収めた生命が入れる世界。
プラス思考の世界。
五感を満足させる快楽の世界。
肉体と心があり、男性は20歳、女性は16歳のまま長寿を生きる。

 

色界
禅定という深い瞑想に達した生命だけが入ることのできる世界。
四無量心という慈悲などの心に満ちた世界。
肉体と心があり、皆同じ姿をしている。
六欲界よりも長い寿命と、巨大な身体を持つ。
「天地創造の神」と言われる神がいる世界。

 

無色界
色界よりもさらに深まり、無色界禅定という世界。
肉体は無く「心」「意識」だけの世界。
物質の無い世界で心だけが微弱に働く世界。

 

こういった特徴があります。

 

無色界は、物質が無く、心だけの世界のようです。

 

しかし想像できますか?心だけの世界。

 

私には想像も付かず、どうしても物質(実体)を備えたイメージになってしまいます。しかしこの世には極微粒子、クォークといったレベルの素粒子すら存在しない「心」だけの世界があることに驚愕します。

 

想像になりますが、無色界に至れば「悟り」「解脱」と勘違いする確率は相当に高くなると思います。実際、無色界を「悟り」「解脱」としているケースもあろうかと思います。

 

ちなみに、無色界に至るためには、瞑想を深めて「無色界禅定」に入らないと到達できません。

 

無色界禅定とは、通常の禅定(初禅、第二禅、第三禅、第四禅)よりもさらに深まった禅定になります。

 

そして、無色界禅定も四段階になっています。
ちなみに、無色界禅定の四段階は、そのまま無色界の四層に対応しています。

 

 

無色界の四層構造

 

無色界とはどういった世界かといいますと、なかなか容易に理解のできにくい世界ですが、次のような4つの世界になっています(無色界禅定のこれに相当します)

 

 

空無辺処(くうむへんしょ)
無色界の第一天になります。
辺(仕切り、区切り)が無いとして、無限に広がる空間の世界のようです。宇宙空間ですね。
無色界禅定の空無辺処定でも、空間を禅定の対象とするようです。

 

 

識無辺処(しきむへんしょ)
無色界の第二天になります。
今度は空間ではなく、意識は無限大の大きさであるとする世界のようです。
完全なワンネスの世界ではないかと思います。

 

いわゆる「宇宙意識」とか、そういった広大普遍な意識の世界ではないかと思います。
宇宙意識を「悟り・解脱」とする方もいます。しかし識無辺処を踏まえると、宇宙意識は悟りではなさそうな気がします。広大な意識、宇宙大の意識が識無辺処になるからです。

 

ところで識無辺処定の瞑想でも、意識は無限大であるとして瞑想をするそうですが、今ひとつよく分かりません。

 

 

無所有処(むしょうしょ)
無色界の第三天になります。
空間も意識も無限大とした次の世界は、何物も存在しないと意識する世界のようです。
これは先の識無辺処をさらに深めたもので、「識が無い」状態といいます。
ここまで来ると瞑想を少なくとも第四禅まで深めてこないと分からないのではないかと思います。あまりにも微細、極微細な世界です。

 

 

非想非非想処(ひそう-ひひそう-しょ)
舌を噛みそうな名称ですが、無色界の第四天になります。無色界の頂上であり、天界の最高位であり、世界の頂点です。ですので非想非非想処を有頂天(うちょうてん)ともいいます。この宇宙の最高位の世界が非想非非想処ということですね。

 

非想非非想処とは、「想いが無い(非ず)しかし『想いが無い(非ず)』ということは無い(非ず)」という意味だといいます。ややこしい説明ですが、要するに「限りなく意識がゼロに近い世界」ということでしょう。

 

意識が無い世界といえば、色界第四禅の「無想有情天」を思い出します。

 

無想有情天は完全に心が止まっているといいます。しかし物質としての身体があります。心は止まっても肉体がある存在、それが無想有情天でした。鉱物のような存在です。

 

ですが非想非非想処は、物質をともなわない「心」だけの存在です。その心自体が、限りなくゼロに近いわけですので、もはや「消滅寸前」といった感じではないでしょうか。

 

しかし非想非非想処は涅槃ではないということです。限りなくゼロ(消滅)に近くても涅槃ではないということです。おそらくもしも非想非非想処に達すれば、涅槃や悟りの境地として勘違いする人も出てくるでしょう。

 

非想非非想処と涅槃とについて、話しは次回に続きます。