業は7つに分裂する

さて今回は前回の続きです。輪廻転生に関する知られざる重大な秘密です。
初めて知ることになる人がほとんどでしょう。
仏教を知っている人でも知らない人が多い業報に関する仕組みです。

仏教では輪廻転生を瞑想の禅定力で詳しく調べたのでしょう、後世のアビダルマ仏教では、業について大変詳しく調査し分析もしています。

その中でも重要なのが「業が七分割される(七倍になる)」という発見です。あるいは、一つの行為は、7回にわたって報いが訪れるということです。

「なに?」って思うでしょう。

原始仏教の次に出てきたアビダルマ仏教では、業について精密に分析し調査していきました。そうして分かってきたことは、業は7つに分裂(7倍になる)ということなのですね。どのようにして7分割するかといえば、

現世 ⇒ 来世 ⇒ 2番目の来世 ⇒ 3番目の来世 ⇒ 4番目の来世 ⇒ 5番目の来世 ⇒ 6番目の来世

といった具合に、現世を含めて6度の転生にわたって結果が出てくるようになります。
一つの行為をした場合、心は7回生まれるといいます。その7つの心がそれぞれ結果を招来するというのですね。

しかも業の結果の出方に強弱がでてきます。

これは相当な衝撃的な業の事実ではないかと思います。
どういう形で出てくるかといえば、

・現世 ・・・弱い
・来世・・・強い
・2番目の来世・・・非常に強い
・3番目の来世・・・非常に強い
・4番目の来世・・・非常に強い
・5番目の来世・・・弱い
・6番目の来世・・・微弱

というように出て来るといいます。
2番目、3番目、4番目の生涯において大変強く出てくるようなのです。

この事実はショッキングかもしれません。

業の結果は、悪いことだけでなく、良いことも、この法則通りに結果を招来します。

現世において良いことをしても、それが強く出てくるのは2番目の来世以降ということですね。

ですので、現世において非常に悪いことをしても、上手く逃げてしまったり逮捕されなかったりして、報いを受けない人も出てくるわけです。しかしその代わり、来世のどこかで必ず出てきます。

ただし上記の法則は原則です。
一般的に「悪」は速やかに結晶化していくようです。その事実はパーリ経典を読んでいくと散見されます。パーリ経典のダンマパダには「悪は凝固しやすいが、善は固まりにくい」という記述があります。
悪のほうが結果が出やすいのですね。

こういったことと関係しているのかどうか分かりませんが、仏教でも懺悔や反省を奨めています。実は、懺悔・反省して、その時点で罪を認めて受け入れることをすれば、業の結果を先送りにしないで、現世において早めに精算させることができるようです。7回の生涯にわたって苦悩を招くよりも、今、精算してしまうやり方ですね。ですが、微弱であっても業の結果は、7回の生涯で出てくるのかもしれません。

このようにアビダルマ仏教では、業を精密に調査し分析し、上記のように述べています。

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