色界と禅定

このところずっと天界のことを書いていますが、やはり天界のことを考えたり書いていますと気分がいいでですね。とても爽快です。同じ生命であるならやはり天界の神々になるのがいいですね。

ですが仏教では、長々と天界にいると時間がもったいないので半ば自殺するようなかたちで人間に転生してくる神々もいらっしゃるというから驚きです。

パーリ仏典には興味深い記述もあって、修行の進んだ比丘や修行者は自分で転生先を選ぶこともできるようです。ジャーナに入ることができれば死後は自動的に色界の梵天に転生します。しかしいったん梵天になりますと数十億年の寿命になり、膨大な時間が過ぎ去っていきます。

そこで自分が望む天界へあえて転生してしまうということのようです。
実際お釈迦さまは六欲天の4番目の天界「兜率天(とそつてん)」から人間に下生してきました。推測ですがあえて兜率天に転生されて、そうして人間に生まれてきたのではないかと思います。

天界での寿命は途方もなく長いのが特徴です。
最低でも21億6千万年以上の寿命です。
21億年以上の寿命!

さらに将来、涅槃に入ることが約束されている浄居天の神々になりますと69兆1200億年の寿命。
69兆年です!
兆です!兆!

お釈迦さまが人間の時代に出家して阿羅漢(ブッダ)になることを奨めたのもうなずけます。不還果も素晴らしい聖者ですが69兆年も天界にいることになりますので、途方もなく長い時間になります。

ちなみにパーリ仏典に出てくる地球の過去の時代のブッダ(過去仏)のことは、この浄居天にいらっしゃる神々にインタビューして聞いたとお釈迦さまはいっしゃっています。

何兆年も生きていらっしゃいますので、宇宙の生成崩壊も何度もご覧になっているのもうなずけます。

このように色界の梵天になりますと、気が遠くなるくらいの寿命にもなりますが、身体も火星や木星クラスの巨大な大きさの梵天もいらっしゃいますので、あらゆる点においてスケールが大きくなります。

この梵天になるための方法は、パーリ仏典にも書いてあります。お釈迦さまの前世の話しとして、梵天になった話しと、その方法も載っています。詳しいことは別の機会に譲りますが、梵天になるためには「禅定」を得る必要があります。

色界と禅定

この驚異的な神々の世界、色界は、以前にも書きましたが、通常は入つことはできない世界です。
梵天(ぼんてん)になるためには、梵天と同じ心を作っておく必要があります。

それが「禅」という心です。
ジャーナ、サマーディともいいます。
ジャーナを漢訳したのが「禅(ゼン)」です。

色界は、瞑想をして禅定という心を作らないと、決して入ることができない世界です。
座禅を何故、行うのかといえば、禅定という心を作るためです。
ですので日本の禅宗でも「見性」を得たなら、基本的に来世は色界の梵天になれます。

そうして禅定とは、尋(じん)、伺(し)、喜(き)、楽(らく)、一境性(いっきょうせい)という5つの心から始まる心の状態です。この5つの心を「五禅支(ごぜんし)」といいます。五禅支はジャーナを得る仏教の瞑想修行では必ず出てくるものです。もっとも四念処系では出てこないことも少なくありません。

五禅支とは

・尋(じん)/vitakka(ヴィタカ)・・・対象に向かっている心。
・伺(し)/vicaara(ヴィカラ))・・・対象に向かっている心を維持する心。
・喜(き)/piti(ピティ)・・・喜び。高揚感。
・楽(らく)/sukha(スカ))・・・身体的な楽。安楽感。
・一境性(いっきょうせい)/ekaggata(エーカガッタ)・・・統一感。一体感。

このような性質の心から成る状態です。

そして禅定は4段階の深まりとなっていきます。

・初禅・・・尋、伺、喜、楽、一境性
・第二禅・・・喜、楽、一境性
・第三禅・・・楽、一境性
・第四禅・・・一境性

禅定に入ると思考や雑念は起きません。しかし周囲で起きていることは分かるようです。
第四禅では一体感だけです。また呼吸が大変小さくなり心臓の動きも小さくなります。神通力が発生しやすいのも第四禅です。

そして人間がもし、これらの禅定に達することができると、死後、色界に転生できます。梵天という神になります。

色界は、禅定の深さと徳の大きさによってランクがあります。
それぞれ衆・輔・大というランクがあって、一般、補佐役(大臣)、王様というランクです。衆が一般といっても偉大な梵天の神さまです。

色界と禅定の深さとは、こういう関係になって、禅定の深まりがそのまま色界の四層と対応しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です