梵天勧請

梵天勧請とは?

「梵天勧請(ぼんてん-かんじょう)」という言葉があります。

梵天勧請とは文字通りで「梵天から勧め請われた」ということです。

梵天が何を勧め、請われたのかといえば、お釈迦さまに対して「悟りに至るための方法を説いてください」と梵天が勧めたことになります。

梵天が勧めたエピソードにちなんで「梵天勧請」といった言葉が作られました。実は「梵天がお願いした」ということは、破格のすごいことになるのですね。

梵天とは?

ところで「梵天(ぼんてん)」。梵天とは何でしょうか?

まあ一言でいえば、非常~にエライ神さまですね。

わかりやすく言いますと、神さまの中でも最高位となる神さまです。

梵天は、禅定という一体感(ワンネス)状態にあります。寿命も21億年以上という大変長く、しかも身体も6㎞から火星や木星くらいの巨大な大きさの神さまです。

色界梵天の身体は「星の大きさ」

梵天は色界に住む神さま

仏教では、普通の神さまの住む世界を「六欲界(ろくよくかい)」といっています。大黒天とか毘沙門天といった神さまから、地の神など、神さまが住む世界を六欲界といいます。守護霊とか、そういう高級な存在も六欲界に属するでしょう。

けれども梵天になりますと、普通の神さまの世界を超越します。色界(しきかい)という特別な世界に梵天はいらっしゃいます。「色界(しきかい)」は仏教で言われている神さまの世界です。

色界

六欲界の神さまとは次元を異にして、ずーっと瞑想した状態に入っています。スピ系で「ワンネス」といっていますが、ワンネスの状態が永続している存在、それが「梵天」なんですね。

この梵天こそ、神さまの中でも最高位でいらっしゃいます。人間が、梵天に会うことはまずありません。アクセスすることは困難です。唯一、禅定に入れる人だけが梵天と見える資格があります。

お釈迦さまは世界最高位の梵天から頼まれた

このように世界最高位の偉大な神「梵天」から、「どうか、その悟った内容を説いてください」と、お釈迦さまは「何度も」説得されたということなんですね。すごいですよね。

梵天勧請のエピソードは、仏教では大変、有名なんですね。私などは映画の圧倒的なワンシーンを想像してしまいます。

キリスト教では創造主が人間に命したりアドバイスしますが、お釈迦さまの場合は正反対です。創造主が、お釈迦さまに「お願い」しているのですね。しかも「何度」も。

これはすごいことだと思います。腰を抜かすばかりの出来事だと思います。

仏教と梵天とは関係がある

こういうこともあって、お釈迦さまは偉大であると思ったりもします。

梵天が仏教の教法を求めるシーンは、梵天勧請だけに留まりません。仏典にはいくつか記録に残っています。

実のところ仏教と梵天とは深い関係もあります。仏教を実践する者の心は「梵天の如くあれ」という教えも残っているほどです。

梵天という偉大な神さまと仏教との関係は、追々書いていこうかと思います。スピリチュアルに興味のある方も、おそらく大変驚くエピソードもあろうかと思います。

このようなお釈迦さまですが、しかしお釈迦さまは大変物静かで謙虚な方でもあったようです。集団の中にいると、誰がお釈迦さまなのかが分からないほど目立たない方だったようです。

本当に崇高な性格ですごいですね。仏典を深く読んでいきますと、お釈迦さまの人間性に深く感動させられます。