テレビの悪影響

現代は、テレビなどのメディアの影響をかなり受けています。このことは何度か述べています。しかも無意識のレベルまで影響を受けています。かくいう自分も受けています。

テレビなどによるネガティブな感情の刺激を受けても、それが「面白い」と感じてしまうことは危険です。

テレビの場合、面白おかしく味付けしていますので、ネガティブな刺激に対して鈍感となり、悪に対して鈍感となってしまう点にもリスクがあります。一種の巧みな洗脳が擦り込まれていることに、気付かないことが多いものです。

あるいは鈍感になったことを「寛大になった」「許せる」「何とも思わない」といった錯誤をすることも出てきて、メンタル的には実はよろしくありません。この状態、本当は、単に心がマヒしたいるだけなのです。

心が硬直化し、鈍感になっているのは、「癡(ち)」という頭が悪くなる状態に通じます。適切な判断力や洞察力を失いますので、よろしくありません。しかし心がマヒした状態を「寛容になった」と勘違いすることが実は多いのです。

殺人や不倫を扱ったドラマを見ると心が曇るでしょう。もしも心が曇ることが無ければ、かなり洗脳が進んでいます。

悪い刺激を受けると心は緊張したり興奮します。しかし油断していると、この緊張や興奮が「楽しい」「面白い」と錯覚してしまいます。あるいは心のマヒを起こします。

たまに見るなら問題は少ないと思いますが、日頃から、こういう番組を見ていますと、心が悪くなっていくようです。この影響は想像以上に大きいようです。

修行が進んでいる比丘(僧侶)はまずテレビなどは見ません。「心がざわつき、気持ち悪くて見ていられない」といいます。そうして「できれば見ないほうがいい」といいます。テレビの影響を受けて、心がざわつき、誤った価値観を持った方が多いといいます。

2600年前のインドはカースト制という身分の違いやバラモン教という絶対的な宗教が、心に大きな影響を与えていました。

現代の日本は2600年前のインドと違って、マスメディアの影響や洗脳、歪んだ教育による歪んだ価値観や人生観を形づくる影響を受けています。これらのことに加えて、民族としての日本人としの気質も考慮する必要があるでしょう。

2600年前のインドとは異なる時代背景が現代にはありますが、そういう中でもテレビの悪影響の強さがあります。ですので、その影響と症状の指摘はどうしても避けられなくなります。

まずはテレビを見て、自分の心がどう反応しているのかを観察して見るといいでしょう。いかに自分が影響を受けているかに気付くと思います。いろいろな気付きが得られると思います。